家に帰って本を読んだ○○さんは、結局入れ歯でなくインプラントを選んだ。

「10年保証もあると言うことで手術を受けました。『振り込みがなければ治療はしない』と言われたので、いろいろ工面して3回に分けて振り込みました。その間に、『早く振り込んでくれ、あんただけの歯医者じゃなくて、他にも患者が待っている』と急がされました。

 

う〜ん。どうでしょう「振り込みがなければ治療はしない」って。だったらこの歯医者が全てではないですからもう一度よくお考えになってからインプラントはやるべきですね。

基本的にインプラントは治療の一つ。全部の歯がない場合は別として残った歯を死ぬまで使うためにはどうしたら良いか、と考えた場合、インプラントがその支えになると思います。前歯は審美要因が優先ですが奥歯は全身のバランスにとても重要な歯です。その支えがなくなってしまった場合はとても大切なものになります。

だからといって振り込みを急がせるような状態でしたらそれはかなり強引ですね。医療とは違い、「早くやらないと死んじゃうよ」というものではありませんから。それに他にも患者さんが待っているならお先にどうぞといっても良いかもしれません。

勿論、手術の予定を組んでしまってその時間をこの患者さんのために空けているのなら話は別です。手術の為に準備するというのは本当に大変な事なのですから。もしそうだったら一度早めにきちんとキャンセルされた方が安全、安心です。