歯を抜かない矯正治療

当院の矯正治療について

「抜かない」矯正治療をしています

orthodontics035矯正をする際、歯が動くスペースを作る為に上下の第一小臼歯を抜歯するという方法が一般的に行われています。

スペースがないと歯を動かせない、そのために一番簡単な「今ある健康な歯を抜いてそのスペースを使う」のです。

しかしこの方法で矯正治療には危険な側面もあります。

まず、健康な歯を抜かなければならない、現在使っている大事な歯を失うということ。そして、見た目は良くなったとしても「内側」が悪化する可能性があるということです。

では、この「内側」とは何かというと、一言で申し上げますと「咬み合わせ(咬合)」です。

抜歯で見た目は良くなっても…

2016-04-26_10-37-54見た目がどんなに綺麗に揃ったとしても咬み合わせが悪くなったり、顎の関節に負担がかかり80%以上の方が将来的に顎関節症になる可能性があります。

それ以外にも例えばこういった問題が起きる可能性があります。

  • 咬み合せ位置が低くなり、顔が貧弱に見えてしまう
  • 歯の根が吸収され、歯がグラグラするようになってしまう
  • エラがはってしまう
  • 偏頭痛や肩こりなどの全身症状が出る

せっかく歯並びを綺麗に治しても内面に新たな問題をかかえてしまっては意味がありません。

よくテレビなどでも、咬み合わせが重要だという話は聞かれるのではないでしょうか。歯の見た目だけを考えると、裏では咬み合わせに問題が出てしまうケースがあるんです。

当院では非抜歯(上下第一小臼歯を抜かない)矯正を行っています。

そのため、当院では親知らずのスペースを利用したり、体の中の隠れたスペースを利用するなど「歯を抜かずに」「咬み合わせもきちんと考慮した」矯正治療を行っています。
見た目は綺麗になったけれども、なんだか調子がおかしい…とならないためにも、ぜひ歯を抜かない矯正を行っていただきたいと私たちは思います。
治療前
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治療後

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歯列矯正治療の詳細はこちら

歯の表面に装置を装着し、ワイヤーで力をかけることで歯を移動させていきます。力のかけ方により、歯の向きや咬み合わせの不正を改善させる事で、機能的な咬み合わせ・歯並びにする治療法です。

矯正期間はどれくらいですか?通院頻度は?

矯正期間は、個人差はありますが、概ね1年から3年ほどです。歯並びの状態や年齢によって変わります。

通院は、基本的には1ヶ月に1度(3週間から4週間)の経過観察になります。治療の状況により、短くなったり長くなったりします。決められた期間でご来院されないと、治療の経過に影響が出てしまいますので、ご予定を合わせてご来院できるよう、日時の調整をお願い致します。

費用はどれくらいですか?

診断料 ¥5,400
治療費用
 軽度 ¥540,000
 中等度 ¥756,000
 重度 ¥972,000

当院では矯正開始〜終了までの経過観察料を含めた料金設定になっています。

そのため矯正治療に関しては上記費用の追加料金が発生することはありません。ご安心下さい。

※ただし矯正以外の治療(虫歯や歯磨き指導など)に関しては治療内容に応じた治療費がかかります。

適応年齢

歯牙年齢にもよりますが、最も矯正に適しているのが高校生から25歳くらいまでです。

中学生以下では永久歯の根が成長しきっておらず、その状態で歯に強い力をかけることはリスクを伴う為、オススメしません。

(高校生以上であれば基本的に何歳でも矯正を行う事は出来ますが、25歳くらいまでに始めることで矯正期間もより短く骨格的にもきれいに治ります。

よく頂くご質問

成人歯列矯正を行えば必ずきれいに歯が並ぶのですか?

殆どの場合、きれいに歯が並びます。但し、当医院で行っている矯正は見た目のきれいさを優先した“審美矯正”ではなく、咬み合わせや発音等の機能的な問題を改善するための“咬合矯正”です。その為、見た目に多少があったとしても機能的にバランスがとれていればその機能を優先することもあります。

取り外しは可能ですか?

出来ません。成人矯正に関しては、矯正の開始から終了までの間、装置をつけっぱなしにしておく必要があります。(受験や結婚式、出産などの予定がある場合は期間に余裕をもって矯正を始めて頂いた方が良いでしょう。)

後戻りはしますか?

矯正治療は、歯に強制的に力をかけて動かしていくため、治療を終えてから多少の後戻りをする事があります。後戻りをなるべく防ぐために、歯の裏側に固定装置をつけたり、夜寝る際に装置をはめていただきます。

金属アレルギーがあっても矯正は可能?

矯正で使用する装置の中には金属を使用している物もあり、それらも金属アレルギーの原因になり得ます。

成人歯列矯正は限られた期間内の治療ですので、歯列を治さない事による将来的なリスクと、矯正治療中のアレルギーによるリスクとを比較し、矯正をすることによるメリットの方が大きければ矯正を行います。

アレルギーの原因となる金属の種類やアレルギーの程度、歯列不正の程度によっても対応は異なります。当院では17種類の金属に対するアレルギーを調べるパッチテストも行っておりますので、心配な方は一度ご相談ください。

抜歯はするの?

状態にもよりますが、上下の親知らずに関しては矯正前に抜歯を行う事が多いです。それ以外の歯を矯正のために抜くことはありません。

痛みは出ますか?

個人差もありますが、矯正を始めて最初の1週間ほどは強い痛みが出ます。その後は徐々にやわらいでいき、日常生活で痛みを感じることはなくなります。

食事は普通にとれますか?

最初の1週間は強い痛みが出るため、やわらかい物を。それを過ぎればほとんどの物を矯正前と変わりなく食べることができます。ただし、おせんべい等硬い物は装置がとれてしまう原因になるのでなるべく控えて…

中学生以下で歯列矯正をすると何がいけないの?

成人歯列矯正とは、“顎”を拡げる子供の矯正と違い、“歯に”直接力をかけて強制的に移動させることで歯並びを整えていく治療法です。

中学生までの間にこの方法で矯正を行ってしまうと、永久歯の根が未完成なうちに強い負荷がかかることとなり、根が十分に成長することが出来ません。

永久歯の根が短いと、将来的に歯周病や咬み合わせの負担がかかった時に歯を失うリスクが高くなります。そのため、この時期に“歯を移動”させる矯正を行うことはおすすめしません。

頭部X線規格写真(セファロ)はとらないの?

当院では頭部X線規格写真の数値を元にした矯正は行っておりません。

現在矯正治療をする際の基準とされている数値はアメリカで基準化された数値であり、欧米人の骨格が基準となっています。

日本人と欧米人では骨格が違いますし、同じ日本人であっても人により姿勢や骨格、咬み合わせは違います。たったひとつの基準に合わせ、平面のレントゲン診断を元に機械のように規格化された矯正を行って見た目が綺麗に揃ったとしても、機能的な問題をかかえてしまっては意味がありません。

現在のこの数値に合わせた矯正治療は4番目の歯を抜歯することが殆どです。この規格写真が必要な場合は数値、測定値、基準を大幅に改訂しない限り関節、咬み合わせを含めた矯正治療は不可能です。まして、成長期の基準、成長熟成期の基準も全て同じですからこれで矯正治療をしてしまうことは成長予測も出来ずに歯を動かしてしまうことになります。

従って、矯正治療を行う事によってかみ合わせが下がり、関節がこわれ顎の痛みやかみ合わせの不調が起こる事も不思議ではありません。こうなると元に戻す事は大変困難になります。
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当院では患者さん1人1人の骨格や咬み合わせのバランスに合わせた咬合矯正を行っているため、歯牙模型による立体的な咬み合わせの診断や、パノラマX線写真による顎の関節の診断を行っております。

しかし、全員を一律の基準に当てはめてしまう頭部X線規格写真の数値を元にした矯正診断は行っておりません。

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