オートクレーブ滅菌とは
オートクレーブ滅菌とは。121度以上の高圧蒸気ですべての微生物を殺菌または除去することを指す。
ハンドピース内部には高速回転するタービンが組み込まれているが、回転を停止した際に血液や唾液が吸い込まれる現象が起きる。最新型のハンドピースには逆流防止の装置が付いているが、完全にブロックできないため、高圧蒸気が内部まで届くオートクレーブが推奨されているのだ。当然のことながら、表面をアルコールで拭く消毒だけでは、肝炎ウイルスなどを完全に除去できない。
オートクレーブは勿論、当医院でも行っていますがとても優れた滅菌器です。まず微生物の殺菌は間違いないでしょう。ウイルスは更に弱いですからまず、感染は考えなくても良いかと思います。
しかし、歯科用の切削機器の劣化は免れませんが現在ではほぼ使い捨てに近い状態のハンドピースも出回っています。精密機器ですので劣化が激しいと治療に大きく影響が出ます。
さて、歯科に関して神経質になっているところもありますが、皆さんがご存じの胃カメラはどうでしょう?マスコミでもあまり取り上げられませんよね。これも精密機器ですからオートクレーブをかけると良いのでしょうか。胃カメラは高圧蒸気滅菌にはかけられません。明らかに感染源になる胃出血、粘液、唾液、ピロリ菌、そして胃内にカメラが止まっている時間、接触時間、どれをとっても歯科より感染度はかなり高いです。調べてみると胃カメラの方が本当に大変です。やっている事は殆ど歯科と同じですが、胃カメラはオートクレーブをかけることができません。その点、歯科の機器は接触時間も短いですし、同じ滅菌・消毒操作に加え、オートクレーブをだめ押しにかける事ができるので安心である事は間違いありません。
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