インプラントとはどのようなものか?

 

一般的なインプラント治療は、歯を失った顎の骨に、ボルト状になったチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、数ヶ月かけて骨と結合させる。その後、セラミックなどの義歯を装着する。

  • 自分の歯と同じように噛める
  • 審美性が高く、周囲に義歯だと気づかれない
  • 入れ歯のように毎日取り外す必要がない

などの謳い文句で、中高年にとって良いこと尽くめの治療法に見える。

しかし、実際のところトラブルや合併症はあとをたたない。

としている。

確かに一般にはインプラントの優れているところをこう表現しますが、一番大切なことは「自分の歯を守るためにインプラントがある。」ということです。所詮、人工物ですから天然の歯には敵いません。

上記の特徴だといかにも装飾品の価値しかないものに見えますね。

また、この雑誌に出演している歯医者が「インプラント手術は、口腔外科の高度の専門知識と技術、そして経験が必要です。しかし、講習会に参加しただけでインプラント手術を行う歯科医が今も存在します。」

と言っています。

確かに“講習会に参加しただけでインプラント手術を行う歯科医がいる”ということに関しては確かに懸念が必要になりますね。

私が若い頃、日本に今のタイプのインプラント(チタン製)が初めて許可になったときに講習会に行きました。当時、私は2期生で、まだまだインプラントが世間に広がる前です。

講習会費用70万円、すべてのシステムを揃えると800万円以上になりました。さらに、海外での研修も行きました。この頃のインプラントはやってはいけない事(禁忌)が非常に多かったように記憶しています。

現在ではシステムを入れる代わりに講習会費用は無料、すべて揃えるのに80万円前後です。随分と世の中が変わりました。しかもインプラント手術は基本的な手術に関しては誰でも出来るように簡素化しています。

しかし問題はそれ以前の問題なのです。