インプラントの歴史

「インプラント治療は歯を失った人のための“切り札”として、日本中の歯科クリニックで行われている。」

 

としている。インプラントについては相当細かく記載する必要があると思います。

もともとインプラントは19世紀から行われていたとも言われています。昭和時代には今のものとは大きく違い上がるものが使用されていました。この当時は活気的なものとしてし要されていましたが、現在に当てはめるとこれも大きなトラブルの代物。

実際、私達にとってインプラントの歴史を知ることはとても重要なんです。

インプラントの歴史は古く、紀元前3世紀頃のエジプトで死者を埋葬する際の装飾品として、また、死後の世界や来世に備えて不自由ない生活が出来る事を願って、歯の抜けた穴に象牙や宝石などを埋め込んで埋葬していました。

他にもインカ帝国時代のペルーではエメラルドの歯根を、中国では象牙の歯を、また、古代ギリシャでは権力者が奴隷の歯をぬいて自分の歯の抜けたところに埋めていたという記述もあります。

実際に口の中で機能していたと考えられる最古のインプラントは、紀元7世紀頃のマヤ族の女性の前歯に埋め込まれた貝殻を加工したものだそうです。

今も昔も失ってしまった歯を取り戻したいという気持ちは同じなんですね。

 

現在の歯科インプラントの基礎が築かれたのは、約100年ほど前。アメリカや、ヨーロッパの歯科医がスパイラルシャフトというネジ式のインプラントを歯の抜けた穴に植えていました。しかししっかりと顎の骨に埋まるインプラントではなかった為、極めて少数の人にしか使われていませんでした。

日本では1980年代になって積極的に取り込まれるようになりました。そして現代でもインプラントは進化を続けています。以前から使われていたチタンは、生体との親和性は高いものの、治療に半年、1年と非常に長い期間を要します。

その後、インプラント治療が実際に広く行われるようになったのは1940年代からです。

この頃はコバルトクロム合金を使って、骨と粘膜の間にフレームを入れる骨膜下インプラントや、他にもステンレス、金、サファイヤなどを使用したものが試みられていましたが、これらの金属は骨と結合することなく、予後は良くなかったようです。

そして1952年、スウェーデンのブローネマルク教授が、チタンと骨が結合することを発見し、「オッセオインテグレーション(骨癒合)インプラント」という方法を開発しました。

その後いかにインプラントの癒合の確立が高くなるか、形状を変えたり、アパタイトをまぶしたりこれが20年以上続いています。

ですから現在のインプラントは以前に比べて成功率も上がり、安全性の高い治療法として普及しつつあるのです。