最低限の侵襲はいまや常識

世界の歯科業界では、いま、ミニマルインターベンションという概念が注目をされている。

「初期の虫歯は削らずに元に戻す」「歯の切削は出来るだけ少なくする」

初期の虫歯は削らずに元に戻す?むし歯になったものを元に戻すことは不可能ですよね。正しくはむし歯になりそうな歯、私達でいうとC0という段階です。これは誰しも歯科医師は削らず、患者さんにむし歯が進行しないように指導して経過を観ていく。

また、ミニマルインターベンション(最低限の侵襲)という過剰治療は行いません。だからといってコンポジットレジン(以下CR)が全てをまかなうほど優れている材料であるとも言えません。いまや私達の世界では常識です。色んな方法で歯を守ることは増えています。

 

この記者は「厚労省は今年4月、診療報酬を改定し、CRの保険適用の範囲を広げたが、それが広報され、メディアによって広く伝えられている状況はない。」という。

何度も言うようですがCRにも欠点があり、詰め物としては未だ完全に網羅出来ている物ではないと言うことです。

ここでまた「歯を失う原因を作っている銀歯治療から、CR治療への移行をもっと積極的に行わないのか」と。

いまは色んな修復物が出ています。金属やCRによる充填方法、ハイブリッド、ジルコニア、CAD/CAM等色んなものが出ています。CRのみならずそれぞれに利点も欠点もあります。選ぶのは勿論歯医者さんが選びます。CRだけでもメーカーや硬さ、操作性、流動性によって差がありますしこれでリスクが減ったとは言い切れないのです。

もっと材料の特性を調べてから厚労省にたずねるべきでしょう。取材班がといってますが、何人もの人がそろいもそろってそんな程度で厚労省に行っちゃうんですね。

取材班は朝ドラのととねえちゃんを参考にしたら良いかもしれませんね。(取材班とはいえ多分一人で行ったんだと思うけど)(笑)