一方、根管治療の成功率が、日本が40%、アメリカで90%とされてる。この差を生み出す要因の一つに、マイクロスコープ(拡大顕微鏡)の存在があるという歯科医のコメントをつたえたところ、●●氏から強い反論もあった。「マイクロスコープを使用すると、根管という神経の穴が見えるからいいと言いますが、私のグループでは、3Mix-MP法という薬剤を根管に詰める方法を行っています。この場合、マイクロスコープは必要ありません。」

ただし、3Mix-MP法は、根管治療として厚生労働省は承認していない。

 

 

マイクロスコープは根管という神経の穴が見えるから良いと言いますが、根管の中が見えることはありません。入り口はどんなに小さくても診る事が出来ます。逆に見えない方がおかしいのです。

私は根管の入り口が見える事より、更に根管の中、先端が見えるのならマイクロスコープは必需品ですし、必要があります。しかしそこまで見えないのなら内視鏡が必要ですが、残念ながらまだ、そんな内視鏡は全く出来ていません。

ですから、間違ってはこまるのですが、いくら入り口が見えても根の治療は手作業ですから、見えないところの手作業をどのように行うかと言う事が大切になります。

根管治療に関して、もし、使用するとしたら治療へのアピール、コマーシャル目的で使用しているとしか言えませんね。

3Mix-MP法に関しては根管治療がきちんとできない歯科医が行う場合はとても良い方法だと思います。

ただし、根が吸収してしまい、結局歯が残らなくなってしまうことがよくあり、「自己免疫疾患」と言う言葉で解決され、挙げ句抜歯されることもあるので注意が必要です。

3Mix-MP法はとても良い方法ですが、根管治療では使用しない方がいいですね。

それと厚生労働省が承認しないのも個人が登録商標を取ってしまったために、認めないのでしょう。今はこれよりもっといい材料が出てきていますからそろそろ過去のものになりつつあります。