歯医者の話題は事欠きません。ただ、政治経済、ゴシップで話題がなくなると体外歯医者が標的になります。さて、また別の雑誌ですが、こちらの雑誌の方が誇大表現は少なく多少良い記事のような気がします。(もしかして同じ記者の記事だったりして)

 

この雑誌のインタビューで「5年前に都内の歯科クリニックで3本のインプラント治療をしました。1本50万円で、150万円だった。しかし、治療直後から咬むと歯茎が痛むんです。以来、痛みを感じない日はなかった。なぜ、あんな歯医者に行ってしまったのか、ずっと後悔しています。」

 

と、まず、インプラントの値段とすると都内で1本50万円というのは妥当だと思います。問題は治療直後というところ。今でもやっているところは多くありますが、インプラント即時加重(インプラントを顎の骨に埋め込んですぐに咬ませるという方法)というのがあります。私は反対派ですが、利点は術後すぐに咬む事が出来るということ。体内の人工関節も歯科と同じチタン製のものを使用しています。そしてすぐに歩かせます。これと同じような考え方で直接すぐに咬めるようにするというのが歯科のインプラントの考え方でもあります。しかし大きく違うのは力がかかるためのインプラント体の長さです。よく言われることが咬む力は自分の体重低度の力がかかると言われています。短い口の中のインプラントと関節に入れるインプラントの長さが大きく違うのに、かかる力は同じ。これでは破壊してもおかしくありません。また、人工関節も10年と言われています。ですからこの方のインプラントは正着していない状態で咬ませてしまってインプラントが脱落している状態で使用していると考えられます。実際はしっかりと骨に着いてから咬ませることが最も安全で最良の方法だと思います。