実際、胃カメラはどんな滅菌・消毒をしているか、スタンダードプリコーションという命題が気にはなりませんか?

 

胃カメラですが、歯科のようにオートクレーブで滅菌・消毒が出来ません。かといって使い捨てにすると病院の経営が成り立ちません。

そのため、時間をかけて消毒、洗浄しますが、胃カメラの数が少ない病院は、時間の関係上、どうしても簡易消毒になってしまうようです。胃カメラの数が多い病院では、使用した胃カメラを時間をかけて自動洗滌機で完全消毒しているようです。

 

ある医師は「病気の早期発見、早期治療というメリットと、内視鏡での感染の危険性を天秤にかけるとすれば、やはり内視鏡検査を受けるほうが大切だと思います。」と言っています。では具体的にどのような方法で滅菌しているのかというと

 

  • 水を流しながら、表面の汚れを酵素洗浄剤とスポンジを用いて、丁寧に洗っていきます。酵素洗浄剤とは身体から分泌される蛋白質や脂質などの落ち難い汚れを強力に分解します。

 

  • 鉗子口(生検などを行う場合に処置具を挿入する口)や吸引口の中を、専用のブラシを使って洗うことにより、粘液などの付着を取り除きます。

 

  • 胃カメラを、専用の洗浄消毒機の中に胃カメラをセットして、先ほどブラシで洗浄した部分に、特殊なチューブをくっつけます。

 

  • この機械の中は、特殊な洗浄剤と消毒剤が循環するようになって、胃カメラの中と外に洗浄剤と消毒剤を高圧で流すことで、胃カメラの洗浄消毒を行います。その後、胃カメラの中と外を、多量の水ですすぎます。そののちに、空気を送ることによって内視鏡の内部から水を追い出します。

 

これが、医科で行われている胃カメラの洗浄・消毒の全てです。オートクレーブは使ってません。

ただ、問題は内臓から臓器の一部を取ってきて胃カメラのチューブの中を通してきます。これで大丈夫か?と言うことがあります。

私たちの使用するタービンの比ではありません。そのタービンもオートクレーブで滅菌しますが。