題目のブリッジが“負の連鎖”の始まりと言っていますが、そもそも歯を抜くことが負の連鎖の始まりなのです。歯を抜く、抜かないというその一線の選択をどう考えるか、という事を記事にして欲しかったですね。歯と歯の間の歯を抜いてしまった時の選択肢は義歯、ブリッジ、インプラントの3つしかありません。どれがこの中で最も良い方法なのか。

この記者はすべてを否定しています。では一般的にどれが一番良いのかということを記事にしていません。恐怖心、懐疑心を煽って良い放し。あとは歯科医師に任せる。書いた責任はないとする、やはりその点でも低俗の雑誌なのかと考えてしまいます。一本歯を抜いてしまったときどうするか。それぞれの方法に利点、欠点があります。今回はざっと簡単に言いますと

義歯は毎回取り外しが必要です。

良い面では

清掃性はよく、歯ブラシがよく届きますので歯にとって歯周病、虫歯の予防の条件にはとても良いことです。

また、保険適用ですから比較的安価であるということです。

悪い面では

毎回の取り外しがある事、違和感があること、そして義歯の材料から口腔内の菌を吸い不潔になることと臭いがでます。

また、義歯の洗浄剤を使用することで劣化しやすいことと歯にかけるバネが金属ですから劣化が早いと言うことです。また、このバネのためにむし歯が出来やすくなったり、バネの強さによって歯が動いてしまったり、動揺がはじまることもあります。更に部分入れ歯はバネが口元から見えるためにいかにも“歯を抜きました”というイメージがつきます。かなり精巧に作られた義歯でも義歯は将来歯を無くす事を前提で考えなくてはなりません。他の歯を抜くのを遅らせるといった方が正しいのかもしれません。

ブリッジは義歯に比べ違和感はありませんが・・・

良い面では

この雑誌にかいてあるとおり保険適用で取り外しが必要無く、義歯に比べ違和感がないということ。義歯のように咬みたくなくて避けるという事が少ないこと。かみ癖が比較的出ないということ。

悪い面では

ブリッジを被せるために失った歯の両側の歯を削って同時に被せるために歯に負担がかかります。また、清掃性は非常に悪く、被せた境目からのむし歯が出来やすいこと、歯周病になりやすいということ、何より歯をすべて固定してしまうので本来の歯の役割を果たせず、強い頭痛や顎関節症、または肩こりなどが起こる事があります。

そしてこの記者は歯科の場合、保険適用の治療法は最善の選択とは言い難いと言っています。歯科だけではなく、医科も癌治療、IPS細胞による最先端の治療、そしてもっと言えば移植なども保険適用外です。保険内では最低限の治療、歯科医師の老若男女すべての歯科医師が出来る事として導入されています。

一番問題視することは歯科の保険点数は机上の空論。いわばどんなに優れた治療でもまた、治療法の段取り、順番が違うだけでも請求できませんから必要最低限の保証しかできないと認識した方が良いでしょう。