さて、前回の続きになりますが、インプラントについてのトラブルですが、「インプラント手術を行った歯科医の6割がトラブルを経験」とありますが、果たしてそれほど少ないでしょうか。

かつて昭和時代のインプラントは今のチタンで出来ていたものではないものを使用していました。(日本では許可になっていない)その時はサファイア、ブレード、形状記憶とこれらのインプラントが主流でした。現在のインプラントの形になったのは平成になってからです。

それまでは個人で輸入、もしくは海外で購入するのが主で日本で殆どこのチタン製のインプラントを行って入る歯科医院はありません。

このチタン製になってから骨と癒合するオッセオインテグレーションという言葉が出てきたくらいですから、それ以前のインプラントは骨とくっつくことは80%ありません。というより理論上100%くっついていないわけですから、当時の歯科医は100%患者さんとのトラブルではなく、インプラントのトラブルを抱えていたことは間違いありません。

 

また、現在、インプラントがチタンになってから25年以上経過していますが、未だにメーカーが形状を変えたり、表面コーティングの仕方を変更したり、試行錯誤を繰り返しています。

現在でもインプラントがくっつかなくてとれてしまうことを「ロスト」と言います。

私が若い頃(20年以上前)は「データで95%正着するのは当たり前である」と学会で発表がありましたが、5年ほど前の各方面での研究結果を考えてみるとチタンが正着しない原因は当時の問題そのものであるため(詳しい内容は当医院で説明します。)インプラントをやっている歯科医院は必ずこの「ロスト」を経験しています。

そしてある有名な歯科医も5年ほど前「インプラントの寿命は大体10年だね」と言っていました。

しかし、その原因がはっきりしてくるとすべて納得する安全かつ安心なインプラントを提供することが出来る様になったんですね。