野球の名将、

野村克也さんが2月11日に他界しました。

 

現役時代、

私は余り 好きな人ではなかったのですが

追悼番組を見ていたらこんなに野球を愛し、

選手に優しい人であったことに驚きました。

 

一番びっくりしたのが

選手の反省文にコメントを

赤い字でびっしりと

書き込んでいたことでした。

 

しかも一人の選手ではなく

全ての選手にです。

 

野球の指導やノウハウだけではなく

人生訓、人とは何か、働くと言うことは何か

自分達に科せられた責任とは何かを説く

そんなメッセージを一人一人に 書いていたのですね。

 

野球選手を育てることより

人作りに人力を注ぎ、その結果として

4度のリーグチャンピオンと

3度の日本一を勝ち取る事が出来たのです。

 

野村さんはかつて選手たちに

「技量だけでは勝てない」といい

思考力、観察力、分析力、判断力、決断力の

無形の力を養っていきました。

その中で人間力を作り上げていきました。

 

生前、野村さんは 「人は生きるため、

存在するために生まれてくる。

 

そして 人生を通して自らの価値と存在感を

高めていかなければならない。」

「人生の価値というのは 自分では正しく測れません。

他人からの評価に始まり終わると思っている。」

と言っています。

 

雑草から始まり天下の名将になるために

野球チームから評価され

オーナーから評価され、

プロ野球界で評価されるまで

彼は人生を戦っていたのです。

 

私の好きではなかった野村さんは

悪役を買って出たり、

ぼやきの親父と評価していたのは

プロ野球を面白くするために

仮の姿を作っていました。

 

亡くなってみて

改めて野村さんという人物を知り

本当にスゴイ人が亡くなったのだと

今更ながらに思います。

 

私達も今の現状に満足するのではなく

生きている限りもっと上を目指し

業界からの名誉という評価ではなく

一般の人から歯科での評価されるまで

戦い続けなくてはならないと思うのです。

 

ご冥福をお祈りいたします。