この時期になると雑誌などで毎年同じ記事で「歯科最先端」について掲載されています。

不思議な事に「最先端」と言いながら私の知っているところでは

5年も内容が変わっておらず、毎年同じ事を繰り返し言っているのですね。

5年も内容が変わらなくてもそれが本当に「最先端」といえるのか、とても疑問に思います。

強いて「最先端」についての意見と言えばインプラントが危険であると言うことが

取りだたされていいるところです。

もし、今、「最先端」と考えるのなら今更ながらですが

「いかに歯を残すか」「抜かずに治す」というところにつきます。

昨年末に発売された雑誌「プレジデント」に〜本当にいい病院はどっち〜という

記事の中にわずか1ページだけ歯科の事が出ていました。

その中で斎藤正人歯科医が「理想の治療は歯は抜かず歯を残すこと」ということを掲載していました。

残念ながらその記事にはどんな時にどんな治療でどのように歯を残すのかという具体例がなく

X線写真や口腔内写真は掲載されていなかったのですが、

歯を残す考えがあることに賞賛を受けました。

歯を残すことは非常に高い技術が必要になりますが

技術的に残す事が不可能に近くても何とか残そうという努力をする事は

歯科医師ならば考えなくてはならないことです。

私はその当たり前の「最先端」をまだまだ追求していきたいですね。