今月、厚生労働省が赤ちゃんの授乳と離乳食に関する国の指針に母乳によるアレルギー予防効果がない事を「授乳・離乳ガイド」に盛り込み、12年ぶりに指針改定がありました。 狙いは「粉ミルクや液体ミルクを選ぶ親の決定も尊重すべき」として「母親に安心感を与える支援が必要」としました。 私は、母乳が出ないや何らかの疾病に感染し、母乳が与えられないというのなら仕方がないと思えますが通常の場合、粉ミルクや液体ミルクを選定するということには疑問を感じます。 なぜなら、母乳の大切さはアレルギーだけではなく呼吸機能や咀嚼機能に大変重要な役割があるからです。 1歳になる前までに母乳をやめてしまうとたちまち口で呼吸するようになりそのために自己免疫疾患に陥ったり邪を引きやすくなることアレルギー反応が出るというリスクがあります。 確かに母乳という液体だけで考えるとアレルギー疾患予防の効果はないかも知れません。 しかし、人間の機能として必要な心身の育成では母親乳首にしがみつき一生懸命鼻で呼吸することは将来にとっても必要であり大切な事なんですね。 「木を見て森を見ず」全体を考えると赤ちゃんにとってどんなことが必要なのか「授乳・離乳ガイド」も考えて欲しいものです。