アメリカのティファニーが

昨年末のホリデーシーズンの

日本での売上が前年同比で

12〜14%の急落したと

報告しました。

 

その原因が

10月の諸費税の引き上げによるものと

CEOのアレッサンドロ・ポリオーロは

語っています。

 

一方、中国での売上は

詳細の金額は明かさなかったのですが

約2倍に伸びたと言っています。

 

もちろん、消費税の引き上げが

きっかけになったとは思うのですが

私は基本的に「欲しい商品がない」

「魅力のある商品がない」

という事が原因だと思えるのです。

 

消費税の引き上げは

「無駄なお金を出したくない」という

本当に欲しいのかどうかを見極める

機会にもなったような気がします。

 

その為に簡単に

心を奪われるような商品が

ティファニーにはなかったのですね。

私たちの歯科医療の業界でも

本当に必要なものかそうでないかの判断は

患者さんに委ねることがあります。

 

昔は、前歯にセラミックを入れることは

自然な美しい歯として採用されましたが

今では装飾品のような高価なものとして

扱われています。

 

つまり、今の技術は審美的にも

それほど大きな差は無いのですね。

 

通常保健診療で使われる

レジンと言われるプラスティックのものは

紫外線ですぐに色が変わりますし、

強い嫌な臭いも出てきます。

 

ただ、今はその材料ではない

セラミックよりも安く

もっと自然な色が出せる保険のものが

出てきました。

 

かみ合わせによって全身に問題が出たり

歯列が乱れて噛むことが出来ない

歯科医療ではなく審美歯科を

医療として捉えるのなら

その価値を決めるのは患者さん自身です。

 

ティファニーに価値を見出す人もいれば

歯をやたら白くするホワイトニングに

価値を見出す人もいます。

 

あるいは全身に刺青を入れたりすることも

ある意味その人の価値です。

 

同じ価値でも

人間の健康をお金と

物品を比較する事もおかしいですが

今の世の中、何が正解か分かりませんから

選ぶことも難しいですよね。

 

特に生死に大きく関わることはない

歯科はその比較対象になりやすいです。

 

私達も誠意を持って

本当の事を伝える努力をして

行かなくてはならないですよね。

 

それでも、選択肢が物品ならば

やはり

人それぞれの価値観を

認めなくてはならないと思います。