私達医療関係者の間では

X線を読み取ることを「読像」と言います。

 

近年になって、歯科でもX線の機器も

CTなどが出てきて

かなり精密になってきていますが

実は全ての状態が

把握出来るわけではないのですね。

 

抜歯やインプラント等の手術では

できるだけ状況を把握するものなのですが

実際開けて見ると

大きく変わっていることがあります。

 

10年前はCTのように

優れた機器がなかったために

X線の濃淡や骨格を判断してどんな状態か

見た目だけではなく立体的に

普通のX線で全てを把握していました。

 

今でも普通のX線の方が正しい事も

多々あります。

 

今はX画像に頼り切りになって

自分で判断しない歯科医も多く

以前より診断が出来ない事もあるのです。

 

医科のX線は被曝量が歯科の何倍も多いので

かなり具体的に観ることが

出来る事もあります。

 

しかし、

歯科で医科の様なX線を使用する事は

被ばくリスクが多いですから

よほど命に関わる問題でなければ

一般的な歯科では必要性がないのですね。

 

ただ、それ以上に大切なのは

普通のX線で状況を判断して

CTで確実な診断を

確認することは大切な事です。

 

そして骨の状態や歯の状態を

正確に細かく判断していく事が大切になります。

 

大学では人の骨の状況を知るために

X線で診断しますが、

何故そうなったのか、

この先、どなっていくのかを

考えながらX線診断をすることがありません。

 

それは、各診療科の診断とX線科の診断が

大きく違う事が多々あるからです。

 

X線被ばくというリスクの何倍もの

一つ一つの細かい診断が

私達歯科医に科せられた非常に大切な

治療の一つ事なのですね。

 

ですので、患者さんの皆さんも

自分のX線の説明も細かくしっかりと

聴くことをオススメします。

 

いつまでも 自分の歯でしっかり噛むためにもね。