あなたは、節分に

“ 柊鰯(ひいらぎいわし) ” を

飾る習慣があるのをご存知ですか?

 

“ 柊鰯 ” とは、焼いたイワシの頭を

柊の枝に刺して作る節分の縁起物で

この風習は平安時代に描かれた

「土佐日記」にも登場してくる

古い習慣なのです。

 

この柊鰯が飾られる理由は昔から、

「臭いもの」や「尖ったもの」には

魔除けの効果があるとして

“ 魔除け ” として飾られていて

祭事などでも用いられてきました。

 

節分の場合、

魔は “ 鬼 ” 臭いものは

“ イワシの頭 ”

尖ったものは “ 柊の葉のとげ ” を指し

柊鰯によって鬼が家の中に入ってくるのを

防ぐことが出来ると言うものなのですね。

 

また、焼いたイワシのにおいで

鬼を遠ざけ、

尖った柊の枝で鬼の目を刺すとも

言われています。

 

そして、飾る期間は諸説あって

小正月である1月16日から

節分の日まで長く飾るところもありますし、

通年通して飾るところや

節分の日だけ飾るなど

地域によって様々です。

 

このような、

ほっこりするような風習こそ

日本人の心として残していきたいですし

守っていきたいですよね。

 

しかし、日本の古くからある風習は

柊鰯のように時代とともに

忘れつつあるように思えます。

 

そして、新しいものが次から次へと

出て来る時代ですからいつか、

節分の意味も古書の中に

収まってしまうときが

来るかもしれません。

 

新しい時代を追うことも大切ですが

今のこの時代だからこそ

習慣や風習を見直すことも

良いかもしれませんね。

それだけでなく

実際昨今のコロナ禍の中

生活習慣や風習の作法そしてヒトの心までが

すっかり変わってしまいました。

 

これも新しい時代の変化かもしれませんが

少なくとも元の生活習慣だけでも

戻って欲しいと願っています。

 

生活習慣の中の予防一つとっても

しっかりとした理論もなく

誰もが同じような予防法ではなくて

今は一人一人の生活習慣に合わせた

予防が必要です。

 

コロナの予防を教訓として

また、古い生活習慣も元に

その基礎を展開し新しい予防の

アイディアやヒントが沢山出てきます。

 

ですので、

あなたも是非一度は古いものを

振り返りアイディアを展開して

しっかり予防を考えていきましょうね。

 

■ 余談 ■

柊鰯の納め方(処分方法)もあって

神社で焚きあげてもらう、玄関先に埋める

灰になるまで焼いて玄関先に盛り塩で清めてから

半紙に包んで捨てるという4つの方法があります。

 

柊鰯は鬼よけ、魔除けですから

単なる生ゴミとして扱いだけは

避けたいところですね。