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なぜ再根管治療は難しいのか?1回目の根管治療より成功率が下がる理由

2026.02.25

なぜ再根管治療は難しいのか?1回目の根管治療より成功率が下がる理由

「神経を取ったはずなのに、また痛くなった」
「根管治療をやり直すことになった」

このようなご相談は少なくありません。

これを**再根管治療(根管治療のやり直し)**といいます。

しかし実は、

再根管治療は、最初の根管治療よりもはるかに難易度が高い治療です。

なぜ難しいのでしょうか。


① すでに人工物が入っている

1回目の根管治療では、

・ ガッタパーチャ(充填材)

・ セメント

・ 金属やファイバーのポスト(土台)

などがすでに入っています。

再根管治療では、まずこれらをすべて安全に除去しなければなりません。

この除去作業だけでも高度な技術が必要です。


② 根管内部はさらに複雑になっている

再感染している歯では、

・ 充填材の隙間からの細菌侵入

・ 仮封の劣化

・ 微細なクラック

などが起きていることがあります。

さらに、

最初の治療で見逃された側枝やイスムス(細い分岐)が
感染源になっていることもあります。

再根管治療では、

これらを徹底的に探し、清掃・消毒する必要があります。


③ 歯の強度がすでに低下している

神経を取った歯は、

・ 水分量が減少し

・ 歯質が薄くなり

・ 破折リスクが高くなっています

再治療ではさらに削る必要があるため、

歯根破折のリスクが高まります。

つまり、

やり直しは「削れる余裕」が少ない状態で行う治療なのです。


④ 穿孔(パーフォレーション)のリスク

以前の治療で

・ 根管がずれている

・ ステップができている

・ 器具破折がある

場合、再根管治療の難易度はさらに上がります。

少しのミスが歯の保存を不可能にすることもあります。


⑤ なぜ成功率が下がるのか?

一般的に、

再根管治療の成功率は
初回治療よりも低いとされています。

理由は、

・ 既存材料の除去難易度

・ 感染の慢性化

・ 歯質の減少

・ 視野の確保の難しさ

などが重なるためです。

そのため、

マイクロスコープによる拡大視野や
ラバーダム防湿が非常に重要になります。


抜歯と言われる前にできること

再根管治療は確かに難しい治療です。

しかし、

適切な診断と環境が整っていれば、
歯を残せる可能性はあります。

「抜歯しかない」と言われた歯でも、
再根管治療によって保存できるケースは少なくありません。


まとめ|再根管治療は“最後のチャンス”になることもある

再根管治療は、

✔ 技術的難易度が高い
✔ 歯の状態が不利
✔ 感染が複雑化している

という条件下で行う治療です。

だからこそ、

最初の根管治療がいかに重要か
そして
やり直しには高い専門性が必要であること

を知っていただきたいと思います。

私は、目の前の一本の歯に対して、常に「120%の力で治したい」と考えています。

再根管治療は特に、わずかな見落としや不十分な処置が結果に直結する繊細な治療です。

本来であれば、十分な時間をかけ、マイクロスコープを用いて細部まで確認し、徹底した消毒と精密な処置を行いたい。

しかし現実には、保険診療の枠組みの中では使用できる器具や確保できる時間に制限があります。

限られた条件の中で最善は尽くしますが、本当に歯を残す可能性を高めるには、環境と時間が不可欠です。

大切な歯を守るために、私は常に「できる限りの選択肢」を真剣に考え続けています。

長野県・岡谷市で
根管治療のやり直しや再根管治療をご検討の方は、
一度ご相談ください。

可能な限り「抜かずに治す」方法を一緒に考えていきます。

長野県岡谷市 太田歯科医院

歯科医師:太田大聖(おおたたいせい) 

PERF-JAPAN認証専門医(根管治療)/ 日本小児歯科学会専門医 / 日本障害者歯科学会認定医

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