
こんにちは!歯科医師の太田大聖です。
今日は診療器具の紹介をさせてください。
歯の根の中の治療いわゆる「根管治療」をご存知ですか?
虫歯が大きくなって歯の神経まで到達してしまった歯の治療です。
この根管治療、一番最初に手をつける歯科医師で全てが決まると言っても過言ではありません。
Googleで「根管治療 成功率」と検索してみると、
根管治療の成功率は、一般的に初回治療で90%以上、根尖病変(歯の根の先の炎症)がある場合は約80%、再治療の場合は約70%とされています。しかし、日本での保険診療での根管治療の成功率は、30~50%程度と報告されており、半数以上の歯が再治療を要する状況です。 と出てきます。
なぜ、そのようなことが言われるのか??
根管治療とは手の感覚だけで器具を根の先まで通し、ゆっくり時間をかけて行うものなのです。
しかし、日本の保険診療での根管治療は、「時間がかかるわりには保険点数が低い(売上がない)」のです。
保険診療の場合、例え卒業1年目のドクターがやっても臨床経験40年のドクターがやっても報酬は一緒。つまり、適当にやっても一緒ということなのです。
そんなわけで、現在の歯医者ではそういったところから自由診療で根管治療を行うという流れが主流になりつつあります。
太田歯科医院では、現在のところ根管治療は自由診療では行っておりませんが、使う器具は自由診療で用いる器具と引けをとりません。
もちろん、在籍ドクター全員根管治療についてはスペシャリストだと思っております。
では、どんな器具を使用するのか紹介します!!
根の治療の細かい部分まで形を形成できるように「Ni-Tiロータリーファイル」を用います。
めちゃくちゃ曲がるのでくねりくねった根にもアクセスできるのが特徴ですね( ◜௰◝ )
肉眼ではどうしても根の中をしっかりみることができない時は「マイクロスコープ」を用います。中をしっかりと観察して感染源を残さないよう努めます。
また、根の形態を精密に診断するために「歯科用コンビームCT」を撮影し、確実に診断します。
そして、マイクロスコープでも見えない細菌を完全に消毒するために洗浄液「TRITON」を用いて「EDDY」で洗い流します。
右の写真は実際に使っているところです!めちゃくちゃ綺麗になるんです!
また、さらに消毒をするために「Er:YAGレーザー」を用いて十分に洗浄いたします。
使用前と使用後です。明らかに綺麗になっているのがわかりますね!
綺麗になったのが確認できた後、根管充填をし、根管治療は終了となります。
「抜かずに治す」ためには根管治療がすべての始まりだと思って実践しております。
何かご質問ございましたら来院の際になんでも聞いてくださいね!
次回は、小児歯科のお話をしようと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!