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🪥 子どもの歯医者嫌いを防ぐ5つのコツ|小児歯科専門医が教える“楽しく通える方法”

2025.10.19

こんにちは。岡谷市の太田歯科医院、歯科医師の太田大聖です。

「うちの子、歯医者に行くと泣いてしまって…」「診察台に座るだけで嫌がるんです」
そんなお悩みを抱える保護者の方は少なくありません。

子どもにとって歯医者は、“知らない場所で知らない人に口の中を触られるところ”。
大人でも緊張する環境ですから、子どもが怖がるのは自然なことです。

しかし、その“最初の印象”が「怖い」「痛い」になってしまうと、そのイメージは長く残ります。
逆に、初めから「優しい先生」「楽しい場所」と感じてもらえれば、その後の通院がずっとスムーズになります。

今回は、小児歯科専門医の立場から、歯医者嫌いを防ぐための5つのポイントを紹介します。
どれも今日からできるシンプルな工夫ばかりです🦷✨


① 「痛い」「怖い」と言わない

お子さんに「痛くないよ」「怖くないからね」と声をかけたくなる気持ちはとてもわかります。
しかしその言葉の中には、“痛いかもしれない”というイメージが隠れており、子どもはその部分だけを強く感じ取ってしまうことがあります。

「先生が歯をピカピカにしてくれるよ」「お口の中を見てもらおうね」など、
ポジティブな言葉で伝えることが大切です。
特に初診のときは、**“楽しいイベントに行く感覚”**で伝えるのがポイントです。

また、「悪い子は歯医者さんに連れて行くよ!」といった言葉も禁句です。
歯医者=罰の場所という印象を持ってしまうと、その後の通院へのハードルが一気に上がります。


② 最初は“治療よりも慣れること”を目標に

初めての来院では、虫歯の治療よりも「慣れること」が第一歩です。

診療台に座ってみる、ライトを見てみる、器具の音を聞いてみるなど、
小さなステップを少しずつ積み重ねることで、子どもの中に“できた!”という達成感が生まれます。

太田歯科医院でも、初診のお子さんにはすぐに治療に入るのではなく、
「見て・触って・体験して」もらう時間を大切にしています。
例えば、吸引器を使って“ストローみたいだね”と体験してもらったり、ミラーを見せて“自分の歯を探してみよう”と遊びの要素を取り入れます。

こうした慣らしを経て、「ここは怖くない場所」と感じてもらうことが、
その後のスムーズな治療につながります。


③ ごほうびよりも「できたね」の言葉を

「頑張ったらおもちゃ買ってあげる」も悪くはありませんが、
それ以上に効果的なのが、保護者の言葉で褒めてあげることです。

「泣かずにできたね」「最後まで座っていられたね」「すごいね」
その一言が、子どもにとっての“成功体験”になります。

歯医者での経験は、単に虫歯を治すだけではなく、
「初めての人と関わる」「我慢する」「頑張る」といった社会的な学びの場でもあります。
その挑戦を認めてあげることが、次の通院への意欲につながります。

太田歯科医院では、頑張ったお子さんにガチャガチャのごほうびを用意していますが、
それはあくまで“おまけ”。
本当のごほうびは、保護者の笑顔と「できたね!」の一言です。


④ 定期検診で「歯医者=痛くない場所」にする

「痛くなってから行く」よりも、「痛くなる前に行く」。
これが、歯医者嫌いを防ぐ最大のポイントです。

虫歯ができてからの治療は、どうしても“痛み”や“削る音”が伴います。
一方、定期検診や予防処置は、基本的に痛みがありません。
そのため、定期的に通うことで「歯医者=怖くない」「きれいにしてもらえる場所」というポジティブな印象を育てられます。

太田歯科医院では、定期検診のたびに成長に合わせたケアを行い、
乳歯から永久歯への生え変わりも見守っています。
虫歯の早期発見はもちろん、予防のための教育にも力を入れています。

この“痛くない経験”の積み重ねが、歯医者嫌いを防ぐ何よりの方法です。


⑤ 親がリラックスしていること

お母さんやお父さんが緊張していると、お子さんはそれを敏感に感じ取ります。
「うちの子、泣かないでできるかな…」と不安そうな表情を見せるだけでも、
子どもは“なんだか怖い場所かも”と感じてしまうのです。

診療室に入るときは、保護者自身がリラックスして笑顔でいることがとても大切です。
「大丈夫、一緒に頑張ろうね」と穏やかに声をかけてあげるだけで、
子どもは安心して先生に身を任せることができます。

また、治療中に泣いてしまっても焦らなくて大丈夫です。
小児歯科では、泣くことも想定のうち。
無理に治療を進めず、その子のペースに合わせて少しずつ慣れていくことが何より大切です。


🌸 おわりに|“歯医者=怖くない場所”を一緒につくるために

子どもが歯医者を嫌がるのは、性格や年齢によるものではありません。
大切なのは、“最初の印象”と“少しずつ慣れる経験”です。

太田歯科医院では、小児歯科専門医が在籍し、
お子さん一人ひとりの成長段階や発達特性に合わせた診療を行っています。
泣いてしまうお子さんも、緊張してしまうお子さんも、
時間をかけて信頼関係を築くことで、笑顔で通えるようになります。

「歯医者に行くのが楽しい」「先生に会いたい」
そんな気持ちを持ってもらえるよう、
私たちはこれからも“怖くない歯医者”づくりに力を入れていきます。

お子さんの歯医者デビューや、歯磨き・予防についてのご相談もお気軽にどうぞ🦷✨

日本障害者歯科学会認定医・日本小児歯科学会専門医
歯科医師 太田大聖(岡谷市・太田歯科医院)

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当院はJR中央本線「岡谷駅」から徒歩約12分、中央道岡谷JCTから車で約5分の歯医者です。