●●歯科大学・インプラント外来科長の××氏も続ける。

「今でこそ大学でインプラントについて教育するようになりましたが、それまでは独学で治療を行っていました。今でも業者の講習会に出ただけで分かった気になって、インプラント治療やっている歯科医もいます。歯科医の資格さえあれば専門医でなくてもできる。こうした危険な歯科医を止める術がないのが現状なんです。だから患者さん自身が、知識を身に付け、慎重に見極めるしかない」

 

前回もお話ししたように、歯科の問題はインプラントだけではありません。

根管治療、歯周病、予防歯科どれも問題を抱えています。ただ、表面に出てきていないだけですね。派手さがないですから。

私の思うところはまず、「歯を残す」ために何をする事がいいのか。これについての教育が成されていない気がします。

インプラントの治療は、この先生が言っているのも一理あります。

「今でこそ大学でインプラントについて教育するようになりましたが・・・」そうです。

インプラント科というのが大学で出来たのは本当につい最近の話です。今までは一般の開業医からインプラント治療が行われてきました。

そして世間にインプラント治療が広まり、大学病院でも行うようになったのが経緯です。

もともと大学では乗る気じゃなかったところもあったのではないかと思います。

かなり後になってからインプラント科が出来ましたから。やはり一般のニーズがあれば大学も焦ったのかも知れません。

私が学生の頃は酷かったですね。大学病院で歯内骨内インプラントといって、歯の中に金属を串刺しにしてねじ込む。こんな治療がされていました。

その他にも色んなインプラントを大学で開発して、ことごとく失敗した時代もありました。

出来ればそのことも週刊誌で書いて貰いたいですね。

今、当時のインプラントをやっていたら週刊誌で書くものよりもっと大きな問題になっていますよね。

それだけインプラントが一般でも有名になったということですからそれはそれで良い事だと思いますが。

ただ、どんな治療もそうですが、安易にやるのはよくありませんよね。どんな仕事でもそうですが、研鑽することはとても大切です。